「Microsoft Edge Secure Network」とは何か?何ができるのか?

マイクロソフト社は2022年5月12日、同社が提供するWebブラウザー「Microsft Edge」のセキュリティ機能として「Microsft Edge Secure Network」を発表しました。

今回の記事では、この新機能に興味がある方に向けて「Microsft Edge Secure Network」で何ができるのか?何ができないのか?注意する点は何か?という内容を解説していきたいと思います。

「Microsft Edge Secure Network」とは?

「Microsft Edge Secure Network」は安全でプライバシーが保護されたWeb通信を実現するための機能です。この機能はCloudflare社が提供します。

マイクロソフト社の公式サイトでは明示的にVPNという記載はありませんが、「暗号化されたトンネル」という記載があるためWebブラウザーを利用したVPN機能と思われます。

VPNは自宅と会社などをインターネット上で安全に通信できるようにするセキュリティ機能として知られていますが「Microsft Edge Secure Network」がVPN接続するのはサービスを提供しているCloudflare社のサーバーです。

Microsoft EdgeがCloudflare社のサーバーとVPN接続した後、Cloudflare社のサーバーを経由してインターネットにアクセスします。

通信経路としてはオープンプロキシを使った場合と似ています。ただしセキュリティを向上させるという点がオープンプロキシとは異なります。

「Microsft Edge Secure Network」を利用するにはMicrosoftアカウントでMicrososft Edgeにログインする必要があり、ユーザーには毎月1GBの転送量が無料で付与されます。

Cloudflare社では診断データのみ収集しており、診断データは25時間以上保管されることはなくデータとユーザーと紐付けないと説明しています。これが信頼できるものか、という点は後で解説します。

◯ Secure Networkでできること

それではSecure Networkを使うと何ができるのか?どんなメリットがあるのか解説します。

Secure Networkを使うと次のようなメリットがあります。

  1. IPアドレスを隠すことができる
  2. フリーWiFiを安全に利用できる

① IPアドレスを隠すことができる

「Microsft Edge Secure Network」を使って Google に接続する場合、次のような通信経路になります。

Microsoft Edge ー[vpn tunnnel]ー Cloudflare ー Google

まずWebブラウザーであるMicrosoft EdgeでCloudflare社のVPNサーバーとVPN接続をおこない、その後VPNサーバーを経由してGoogleにアクセスします。

Googleから見るとCloudflare社のVPNサーバーからアクセスがあったように見えます。

このように自宅のパソコンでアクセスしていてもCloudflare社からのアクセスに見せることができるのでIPアドレスを使ったオンライン追跡を防止することができます。

また、IPアドレスは地域をある程度特定することができるため、IPアドレスを隠すことによって現在地を非公開にできます。

② フリーWiFiを安全に利用できる

安全でないフリーWiFiにアクセスしてしまった場合、盗聴されたりマルウェアを仕込まれるなど大きな被害を被る場合があります。

実際に高級ホテルをターゲットにして悪意のあるフリーWiFiを設置する犯罪集団も存在していますが、一般的なユーザーが安全でないフリーWiFiを見分けることは難しいでしょう。

しかし「Microsft Edge Secure Network」を使うとMicrosoft EdgeとCloudflare間の暗号化されたトンネルで通信するため盗聴されたりマルウェアを仕込まれる心配がなくなります。

トンネル通信が安全な理由は「アクセス規制や監視の目を逃れるために利用されるVPNとは?」で解説しているので興味のある方はご覧ください。

❌ Secure Networkでできないこと

とても素晴らしい機能を提供する「Microsft Edge Secure Network」ですが、「できないこと」も知っておく必要があります。

次のような目的には「Microsft Edge Secure Network」は向いていないので注意してください。

  1. インターネットで匿名になる
  2. BitTorrentを使って匿名でファイル交換をする
  3. 海外から日本のNetflixを見る

「Microsft Edge Secure Network」では匿名になれない

匿名VPNとして「Microsft Edge Secure Network」を利用することは期待できません。

「Microsft Edge Secure Network」はIPアドレスを隠すことができるものの、匿名性を提供するサービスではありません。

Cloudflare社では送信元IP、アクセスしている宛先IPアドレス(Webサイト)、送信元ポート、宛先ポート、タイムスタンプ、およびEdgeによって提供されるアクセストークンを25時間以内に完全に削除すると説明しています。

これだけ読むと匿名性が高いものと判断できそうですが、以下の一文に注意しなければいけません。

Cloudflare will not retain or sell or transfer to any third party (except as may be required by law) any personal information, IP addresses or other user identifiers from the requests sent from the Edge browser to Cloudflare.

Use the Microsoft Edge Secure Network to protect your browsing

Microsoft Edgeから送信される個人情報やIPアドレス、その他のユーザー情報を保持したり第三者に提供することはしないと記載していますが「except as may be required by law」とあるように、法律によって要請された場合を除くとしています。

これは捜査機関などから要請があればログを提出することを意味しており、現時点でログを転送している可能性もゼロではありません。

Cloudflare社はアメリカ合衆国で運営されている会社であるため、完全に匿名で利用することは厳しいでしょう。

「Microsft Edge Secure Network」ではBitTorrentを使を使えない

BitTorrentを利用する方々にとってVPNは必須とも言えます。その理由は万が一法律に触れるファイルをダウンロードしてしまい、そのファイルをディスクに保存した場合のリスクです(詳しくは「Torrent利用者必見!VPNを利用して秘密で安全にTorrentを使う方法」をご覧ください)。

そのようなリスクに備えてBitTorrentでやり取りする通信を匿名VPNで保護するというのは当然のことです。

しかし「Microsft Edge Secure Network」ではBitTorrentを保護することができません。というのも「Microsft Edge Secure Network」はMicrosoft Edgeの機能であるためWebブラウザーを使わない通信についてはIPアドレスを変えることができないためです。

そのためBitTorrentを使う場合はNordVPNのようなP2P接続に最適化されたVPNを使うと、安全で高速にファイル交換できるためおすすめです。

「Microsft Edge Secure Network」では海外から日本のNetflixを見ることができない

Netflixのような動画配信サイトはアクセス制限をおこなっています。たとえば日本のNetlifxをアメリカから見ることはできません。これは日本のNetflixは日本国内からのアクセスのみ受け付けているためです。

最近はウマ娘を海外からプレイするためにVPNを使うケースも増えています。

このような制限を回避するためNordVPNExpressVPNを使う方はとても多いです

なぜVPNを使うと海外から日本のNetflixを見ることができるのかというと、NordVPNやExpressVPNは日本にVPNサーバーを設置しているため、海外から日本のVPNサーバーに接続することでNetflixに日本からアクセスしているように装うことができるためです。

Netflixに限らず接続元の国によってアクセス制限をおこなっているサービスは多いので、そのような場合はVPNを使うことをおすすめしています。

「Microsft Edge Secure Network」はNordVPNのようにVPN接続する国を選択できないため、海外から日本のNetflixを見るという目的で「Microsft Edge Secure Network」を利用することはできません。またデータ転送量も毎月1GBに制限されているので、そもそも動画視聴には適さないと考えた方が良いでしょう。

まとめ

インターネットでのプライバシー意識が高まるに連れて「Microsft Edge Secure Network」のようなサービスはこれから必須になっていくでしょう。

「Microsft Edge Secure Network」のメリットはマイクロソフト社が提供する信頼できるサービスである点と無料という点です。

毎月1GBまで無料で利用できるので、外出先や海外でフリーWiFiに接続しなければいけない際は是非活用して欲しいと思います。

NordVPNは高速通信と軍事レベルの暗号化技術、匿名性の高さで人気ナンバーワン。VPNアプリケーションも使いやすく、海外での動画視聴やTorrentのファイル共有も高速で快適です。同時接続6台まで可能。

» 公式サイトへ » レビューを見る

SurfShark VPNは2018年に誕生した新進気鋭のVPNサービス。低価格ながら高速通信と軍事レベルの暗号化技術、匿名性の高いMuliHop機能を搭載するなどコストパフォーマンスに優れた人気急上昇中のVPNサービスです。同時接続台数は無制限。

» 公式サイトへ » レビューを見る
dアニメを視聴できる唯一のVPN。老舗プロバイダーのインターリンクが提供するVPNサービスです。最大で2ヶ月間無料、いつでも違約金なしで解約できて月額費用も1000円(税抜)とお手頃価格を実現しています。同時接続3台まで可能。
» 公式サイトを見る » レビューを見る

ExpressVPNは高速通信とセキュリティの高いVPNサービスを提供します。海外での動画視聴やTorrentのファイル共有も高速で快適です。軍事レベルの暗号化技術とセキュリティで匿名性も抜群。同時接続5台まで可能。

» 公式サイトへ » レビューを見る
アズポケット株式会社が運営するMillenVPNは高速通信と手厚い日本語サポートで人気の高いVPNサービスです。VPNアプリケーションも使いやすく、設定項目は豊富で、海外からの動画視聴やBitTorrentでのファイル交換も快適です。同時接続5台まで可能。
» 公式サイトを見る » レビューを見る

PIAは高速通信と使いやすいVPNアプリケーションで人気の匿名VPN。Torrentでのファイル共有も快適です。実証されたノーログポリシーにより、最高の匿名VPNのひとつとなっています。同時接続10台まで可能。

» 公式サイトへ » レビューを見る

AirVPNは『VPN over Tor』に対応した匿名性の高いVPN。VPN偽装機能も搭載しておりVPN検知を突破します。もちろんTorrent対応。他のVPNサービスとは一線を画した上級者向けの匿名VPNサービスです。同時接続3台まで可能。MoneroとDashでの支払いに対応しています。

» 公式サイトへ » レビューを見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


Japanese