Linuxには様々なディストリビューションが存在していますが、開発者を中心にUbuntu Linuxは高い支持を集めています。また、ハッキング目的の方やペネトレーションテストをおこなう方にはKali Linuxが人気です。
普段Windowsを利用している方でもUbuntu LinuxやKali Linuxは使いやすいディストリビューションですので、Linuxに興味のある方にはおすすめできるディストリビューションです。
Private Internet Access(PIA)とは

『Private Internet Access』は略して「PIA」と呼ばれるVPNサービスです。
Private Internet Accessを使うとあなたの本当のIPアドレスを隠すことができるようになります。インターネットでは至る所でIPアドレスにが記録されていますが、Private Internet Accessを使うとあなたの本当のIPアドレスではなくてPrivate Internet AccessのIPアドレスが代わりに記録されます。
また、ISP(インターネットサービスプロバイダー)はあなたの通信内容を知ることができなくなります。ISPはあなたが漫画村のようなWEBサイトにアクセスしていること、Torを使っていること、BitTorrentでファイル共有していること、それらすべての履歴を一定期間保存しています。
しかしPrivate Internet Accessを使えばISPに残る履歴はPrivate Internet Accessとの通信記録だけです。通信内容は高度に暗号化されているためあなたがVPN接続している間に何をしているのかISPにはまったく分からなくなります。
このようにプライバシーを守りたい方にとってVPNは最適のサービスです。
おすすめできるVPNサービスはいくつかあるのですが、今回はLinuxでもGUIで操作できる『Private Internet Access』のソフトウェアインストール方法をご紹介します。
LinuxにPrivate Internet Access(PIA)のVPNソフトウェアをインストールする方法
『Private Internet Access』を利用するにはあらかじめ契約を済ませておく必要があります。
プラン | 支払い料金 | 月あたりの利用料金 |
---|---|---|
1ヶ月プラン | $11.99 | $11.99 |
6ヶ月プラン | $45.00 | $7.50 |
2年 | $56.94 | $2.19 |
(為替により価格は変動します)
Private Internet Accessについて詳しく知りたい方はレビュー記事を参考にしてみてください。

契約を済ませたら公式サイトのダウンロードページにアクセスします。
【公式サイト】LinuxやUbuntuなどに最適なVPNをダウンロード | PIA VPN (privateinternetaccess.com)
上記の公式サイトにアクセスし赤枠で囲った[Apps]から[Linux]をクリックします。日本語を表示したい場合は画面右上の赤枠にある「EN」をクリックすると日本語を選択できます。

日本語を表示した状態で[Linux]をクリックすると以下のような画面が表示されるので赤い矢印の箇所にある「Linux用PIAをダウンロード」をクリックします。

ボタンをクリックすると「pia-linux-x.y-zzzzz.run」というファイルが保存されているはずです(x.y-zzzzはバージョンにより異なる)。
このファイルはシェルスクリプトです。スクリプト内部でsudoを実行しているのでroot権限でスクリプトを実行する必要はありません。
sh pia-linux-x.y-zzzzz.run
コマンドでスクリプトを実行します。パスワードを聞かれるので入力するとインストールが進みます。

インストールが完了すると自動的にソフトウェアが起動します。

[LOG IN]ボタンをクリックすると[Username]と[Password]を入力する画面が表示されるので、PIAから発行されたアカウント情報を入力して[LOG IN]ボタンをクリックします。

ログインに成功すると次のような画面になります。赤枠の箇所にわたしの本当のIPアドレスが表示されています。真ん中の黄色いボタンをクリックするとVPNに接続できるのでクリックしてみましょう。

VPN接続に成功するとボタンが緑色に変わります。そして「VPN IP」の箇所にIPアドレスが表示されます。今後、インターネットで記録されるあなたの行動はすべてこのIPアドレスで記録されます。
