留学や旅行・出張などで海外を訪れる方にとって、インターネットを安全・快適に利用するツールとしてVPNサービスは必須アイテムと言えるでしょう。
また、中国など通信規制の厳しい国でインターネットを利用する場合もプライバシー保護や自由にインターネットにアクセスするための手段としてVPNは必須です。
この記事ではこれからVPNサービスの利用を検討している方に向けて、VPNサービスを利用するメリットや選び方を詳しく解説します。また、おすすめのVPNサービスを10社厳選し特徴やサービス内容を徹底比較してきます。
タップできる目次
VPNサービスとは
従来、ネットワークを安全に利用するためには専用線というものを利用する必要がありました(現在も一部の企業で利用されています)。しかし専用線はその名前の通り専用の回線を宅内に引き込むための工事が必要になる上にランニングコストが高額になるという課題があり、一般ユーザーや中小企業が簡単に利用することができませんでした。
そこでネットワーク上にソフトウエアで仮想の専用線を構築するという技術が誕生しました。それがVPN(Virtual Private Network:仮想専用線)です。
インターネット上で顧客情報や機密情報などをやり取りすると漏洩してしまう危険性がありますが、そのような重要な通信を安全にやり取りするための仕組みとしてVPNが利用されています。
VPNは企業だけでなく個人にも利用されています。たとえば誰でも利用できるフリーWi-Fiは盗聴などの危険性がありますが、そのような環境で安全に通信したい場合にVPNが利用されます。海外から日本のオンラインサービスを利用できない場合の対策としてVPNが利用されることもあります。
VPNサービスを利用するメリット
VPNサービスを利用すると何ができるのか?どのようなメリットがあるのでしょうか。
海外から日本のサービスを利用できる
海外にいると、ネット銀行やネット証券、動画配信サイトやオンラインゲームなどを利用できない場合があります。
ネット銀行やネット証券はセキュリティのためアクセス元を日本に限定していたり、特定の国からのアクセスを拒否している場合が多いです。
動画配信サイトやオンラインゲームは日本からのアクセスに限定しているがが多く、海外在住の方や海外旅行中の方は日本のNetflixやディズニープラス、dアニメなどを視聴できませんし人気のウマ娘もプレイできません。
これらはロケーション制限といってインターネットサービスではよくあることなのですが、VPNサービスを使うとロケーション制限を解除して海外からのアクセスを制限している日本のサービスを利用できるようになります。
海外のサービスを利用できる
海外のサービスも同様で、その国からのアクセスしか許可していない(ロケーション制限をしている)オンラインサービスは多くあります。
そのような場合でもVPNを使うとロケーション制限を解除して安全にサービスを利用できるようになります。
安全でないフリーWi-FIを安全に利用できる
フリーWi-Fiは街中で多く見られますが、これらの一部は危険で盗聴されたりマルウェアに感染するリスクがあります。特に海外では悪質なフリーWi-Fiが多く、高級ホテルを狙った攻撃も発生しています。
そのような危険なフリーWi-Fiを利用してしまった場合でも、VPNを使っている場合は通信を保護し暗号化しているため盗聴されたりマルウェアに感染することはありません。頻繁にフリーWi-Fiを利用するという方は外出先では常にVPNを使うように心がけると安心です。
IPアドレスによる追跡を回避できる
VPNを使うとIPアドレスがVPNサービスが提供するIPアドレスに変わります。
IPアドレスというのはインターネット上の住所のようなもので、IPアドレスで識別すればその人がインターネット上でどのような行動をしているのか追跡できます。また、住んでいる地域も概ね分かるのでプライバシー保護のためにVPNでIPアドレスを変えている方は多くいらっしゃいます。
通信の検閲の逃れることができる
中国やロシアではVPNの利用者が増えています。その理由は国家による通信の検閲を回避するためです。
VPNを利用すると通信先がVPNサーバーとなるので、どこにアクセスしているのか分からなくなります。また、VPNによって通信内容も暗号化されるため検閲ができなくなります。たとえば中国では検索キーワードに特定の文字列が含まれているとエラーになったり検索結果が表示されなくなりますが、そのような制限を回避できます。
また、日本においてもWinnyや漫画村を規制する動きがありましたがVPNを利用すると規制を回避することができます。
VPNサービスを利用するデメリット
通信速度が若干落ちる
VPN通信はVPNサーバーを介して通信するため若干通信速度が落ちます。高速VPNと呼ばれるVPNサービスはサーバー性能が高く台数を豊富に用意している上に回線速度も速いので比較的快適に利用できます。
その一方で非常に通信速度が遅いVPNサービスもあるので、快適に利用するためには事前に無料体験などで体感した方が良いと思います。
vpncafeでは毎月VPNサービスの速度を計測して結果を公開しているので参考にしてみてください。
VPNサービスのよくある疑問・質問
VPNサービスについてよく受ける疑問や質問をまとめました。
無料と有料の違いは?どちらを選ぶべき?
基本的に無料のVPNサービスの利用は控えた方が良いでしょう。というのも、VPNサービスを運営するにはコストがかかるため無料で運営することは難しいからです。そのため、どこかで必ず収益化しないといけません。
無料VPNは個人情報やアクセス履歴などを売却して収益化しているケースが多く、Androidのアプリ調査結果では40%以上の無料VPNアプリで情報漏洩があったという報告もあります。
VPNはプライバシーを保護するのに役立ちますが、VPNサービス事業者は通信内容にアクセスできるので安心して利用できる大手の有料サービスを利用するべきです。
VPNサービスはどれも同じ?
とても多くのVPNサービスがあり、どれも同じに見えてしまいます。やっていることはVPN接続の提供なのですから、どのVPNサービスを使っても同じのように思えます。
しかし実際には違います。
VPN接続のための技術は基本的に同じなのですが、サーバー台数や暗号化技術、アプリケーションの使いやすさ、問題発生の対処などVPNサービスを提供する会社によって大きく異なります。
海外から日本の動画配信サービスを見たりオンラインゲームをプレイしたりする際は、ロケーション解除できるVPNとできないVPNがあるので特に注意が必要です。
ノーログポリシーだと匿名になれる?
ノーログポリシーといっても、具体的のどのログを保存しないのか明確にしていないVPNサービスでは匿名化できません。大きく分けると次の3種類のログがあります。
- ユーザー情報のログ
- VPN接続のログ
- 利用状況のログ
これらがどういうログなのか、という点は別の解説記事に譲りますが、重要なのはどのログを保存してどのログを保存しないか、明確することです。
また、ノーログポリシーといっても裏でログを保存したり転送している業者もあるため本当にノーログポリシーで運営されているのか否か判断する材料として外部の監査を受けノーログポリシーを証明したVPNサービスを使うという手段がおすすめです。
VPNサービスの選び方
VPNサービスはとても数が多いため選ぶのが大変です。そのため、VPNサービスを利用する際はご自身の目的に合ったサービスを選ぶと後悔せず満足度が上がります。
- 利用目的に合ったサービスを選ぶ
- ノーログポリシーで選ぶ
- 無料体験できるものを選ぶ
- 同時接続数の多いサービスを選ぶ
- サポート体制が充実しているサービスを選ぶ
利用目的に合ったサービスを選ぶ
VPNサービスは利用目的に合ったサービスを選ぶ必要があります。
たとえば海外から動画配信サイトを見たい場合、動画配信サイトを見ることができるVPNサービスを選ぶ必要があります。オンラインゲームを海外からプレイしたい場合も同様です。人気のウマ娘をプレイしたい場合、海外からウマ娘をプレイできるVPNサービスを選ばないと後悔してしまうでしょう。
通信規制の厳しい中国でVPNサービスを利用する場合、中国当局にVPNの利用を遮断されないよう対策しているVPNサービスを選ばないとVPN接続できません。
このように、VPNサービスを選ぶ際は目的に合わせて選ぶことが重要です。
ノーログポリシーで選ぶ
VPNのログには利用者のIPアドレスや接続時間、アクセス先が記録されます。このようなログが漏れたり外部に売却されるとプライバシーの侵害になるためVPNサービス各社はログを残さないノーログポリシーで運営されています。
ただしサポート目的で一部のログを残している場合もあります。大抵の場合、利用規約を見ると具体的にどのようなログを残すのか書かれているはずなので、具体的に何を残すのか書かれていないVPNサービスはおすすめしません。
中には外部の監査機関を使ってノーログポリシーを証明しているVPNサービスもあります。このようなVPNサービスは匿名VPNとも呼ばれ、インターネットで匿名性を高めたい方に人気があります。
無料体験できるものを選ぶ
利用目的に合ったVPNサービスを選ぶことが大事だと書きましたが、実際に使ってみないと本当に利用目的に合っているのか分からない場合が多いでしょう。
そのためVPNサービス各社は一定期間無料で使えたり、解約時に返金する制度が整っています。
VPNサービスの多くは30日間の返金保証があり、これを利用すると申込時に支払った金額を解約後に返金してもらうことができます。
VPNサービスは長く使うものなので、返金保証制度を利用して自分に合ったサービスなのか試して見ることをおすすめします。
同時接続数の多いサービスを選ぶ
VPNサービスの多くは同時に接続できるデバイス数を3~10台程度に制限しています。個人で利用していてパソコンとスマホだけでVPNサービスを使うならば問題ありませんが、家族全員でVPNを利用する場合やVPN接続したいデバイス数が多い場合などは同時に接続できるデバイス数が多いVPNサービスがおすすめです。
中には同時に接続できるデバイス数が無制限のVPNサービスもあるので、10台以上のデバイスで利用する予定の方は無制限に同時接続できるVPNサービスを選ぶと良いでしょう。
サポート体制が充実しているサービスを選ぶ
大手のVPNサービスの多くは海外のサービスです。そのためトラブルが発生した際は日本語でやり取りできないという問題が起きます。
一部の海外VPNサービスではライブチャットに翻訳機能を組み込むなど対策をしていますが、メールなどは英語になるので、英語でのコミュニケーションに不安がある方は日本のVPNサービスを選ぶと良いでしょう。
また、対応時間は24時間365日なのか平日日中帯なのか確認したいところです。問い合わせ方法もチャット・メール、問い合わせフォームなど様々あるので、サポート体制もしっかりと確認しておきましょう。
おすすめのVPNサービス10社の比較
VPNサービスは非常に数が多く海外のものが主流です。そのためどのサービスを選ぶべきなのか迷ってしまうことと思い余す。そこで今回はおすすめのVPNサービス10社を厳選しご紹介します。
VPNサービス | サービスの特徴 | 無料体験 |
MillenVPN | ・国産で高速 ・動画視聴やオンラインゲームに最適 ・海外からdアニメを視聴可能 ・海外からウマ娘をプレイ可能 ・中国のVPN規制回避対応 | 30日間返金保証 |
NordVPN | ・最大手 ・動画視聴やオンラインゲームに最適 ・海外からウマ娘をプレイ可能 | 30日間返金保証 |
Surfshark VPN | ・高速で低価格 ・接続デバイス数は無制限 | 30日間返金保証 |
Private Internet Access | ・高速で定価価格 ・匿名性が高い ・Linux用のGUIアプリ提供 | 30日間返金保証 |
ExpressVPN | ・最大手 ・高速だが若干価格が高い | 30日間返金保証 |
スイカVPN | ・中国で人気のVPN ・中国のVPN規制回避対応 | 30日間無料キャンセル |
セカイVPN | ・通信速度が遅いが最大2ヶ月間無料で使える ・海外からdアニメを視聴可能 ・中国のVPN規制回避対応 | 2ヶ月 |
Atlas VPN | ・国産、低価格 ・接続デバイス数は無制限 | 30日間返金保証 |
ProtonVPN | ・無料プランあり | 30日間返金保証 |
AirVPN | ・高速で低価格 ・匿名性が高いが玄人向け ・Linux用のGUIアプリ提供 ・中国のVPN規制回避対応 | なし |
おすすめのVPNサービス10選
MillenVPN(ミレンVPN)

MillenVPNはアズポケット株式会社が運営する日本のVPNサービスです。レンタルサーバーのmixhostを運営していることでも知られています。
MillenVPNの特徴は通信速度が速く(国内最速)海外から動画を見る際にすべての動画配信サービスのロケーション解除をできるMillenVPN Nativeを無料で利用できる点です。またMillenVPN Nativeを使うとウマ娘を海外からプレイできるようになります。
中国でのVPN規制を回避するMillenVPN Native OpenConnectも無料で利用できるため中国滞在者にもおすすめです。
MilelnVPNはあらゆる目的で利用でき日本語のサポートも受けられるおすすめのVPNサービスです。
月額料金 | 1ヶ月プラン:1,496円 1年プラン:594円 2年プラン:396円 |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 10台 |
ノーログポリシー | あり |
サポート | 日本語 |
NordVPN(ノードVPN)

NordVPNはTefincom & Co., S.Aが運営するパナマのVPNサービスです。
NordVPNの特徴はプライバシー保護に力を入れており、ノーログポリシーはPwCによる監査を受け証明済みである点です。また、2つのVPNサーバーを経由させるDouble VPNやTorを経由させるOnion over VPNなど匿名性を高める独自のセキュリティ機能を揃えています。VPNサービスの中では最大手のひとつで、サーバー台数が多く通信速度も速いので安定して利用できます。
通信速度が速いため海外から日本の動画配信サイトを見る場合に適していますし、海外からウマ娘もプレイできます。
海外の会社ですがライブチャットによるサポートでは自動翻訳機能があるため日本でも問い合わせ可能なため、英語サポートに不安のある方でも安心して利用できます。
月額料金 | 1ヶ月プラン:¥1,560 1年プラン:¥649 2年プラン:¥428 |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 6台 |
ノーログポリシー | あり ※PwCにより証明済み |
サポート | 自動翻訳により日本語対応 |
Surfshark VPN(サーフシャークVPN)

Surfshark VPNはSurfshark B.V.が運営するオランダのVPNサービスです。
Surfshark VPNの特徴は通信速度の速さと同時に接続できるデバイス数が無制限である点です。また、ふたつのVPNサーバーを経由させて匿名性を高めるMultiHop VPNに対応しているためプライバシーを守りたい方におすすめです。
長期プランを選択すると月額費用がとても安くなるため、非常にコストパフォーマンスが高いVPNサービスと言えます。
海外の会社ですがライブチャットによるサポートでは自動翻訳機能があるため日本でも問い合わせ可能なため、英語サポートに不安のある方でも安心して利用できます。
Surfshark VPNはたくさんのデバイスを同時に利用したい方や手頃な価格でVPNサービスを利用したい方におすすめです。
月額料金 | 1ヶ月プラン:¥1,685 1年プラン:¥519 2年プラン:¥324 |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 無制限 |
ノーログポリシー | あり |
サポート | 自動翻訳により日本語対応 |
Private Internet Access(プライベート・インターネット・アクセス)

Private Internet Access(PIA)はKape Technologiesが運営するイギリスのVPNサービスです。以前はアメリカで運営されていましたがKape Technologiesに買収されています。
PIAの特徴は通信速度の速さとアプリの使いやすさです。LinuxでもWindowsと同じGUIアプリを使えるためLinuxユーザーにとても人気があります。また3年プランを利用すると大幅に割り引きされるためコストパフォーマンスの高いVPNサービスと言えます。また、ノーログポリシーはDeloitteによって証明済みのため匿名性の高さでも知られています。
PIAはWindowsやLinuxなど様々なOSで同じアプリを使いたい方におすすめのVPNサービスです。
月額料金 | 1ヶ月プラン:¥1,555 1年プラン:¥433 3年プラン:¥264 |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 10台 |
ノーログポリシー | あり ※Deloitteにより証明済み |
サポート | 英語 |
ExpressVPN(エクスプレスVPN)

ExpressVPNはKape Technologiesが運営するイギリスのVPNサービスです。以前はExpress VPN International Ltd.という英領ヴァージン諸島の会社が運営していましたが、Kape Technologiesに買収されました。
ExpressVPNの特徴はプライバシー保護に力を入れており、ノーログポリシーはPwCによる監査を受け証明済みである点です。VPNサービスの中では最大手のひとつで、サーバー台数が多く通信速度も速いので安定して利用できます。
アプリはシンプルで使いやすく大手のVPNサービスであるためVPNサービスを初めて利用する方も安心して利用できるでしょう。他のVPNサービスと比較すると若干価格が高いのですが、その代わりセキュリティ機能は業界でも最高レベルです。
月額料金 | 1ヶ月プラン:¥1,685 6ヶ月プラン:¥1,300 1年プラン:¥1,083 |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 5台 |
ノーログポリシー | あり ※PwCにより証明済み |
サポート | 英語 |
スイカVPN

スイカVPNは株式会社MAJ Techが運営する日本のVPNサービスです。
スイカVPNの特徴は中国での利用対応に力を入れている点です。VPNサービスは海外在住の日本人に必須のサービスですが、スイカVPNはOpenConnectサーバーを増強するなど特に中国に力を入れています。
ただしサーバー台数がそこまで多くないため通信速度や安定性に優れているとは言い難い状況です。またノーログポリシーもないため、プライバシーの点で気になります。また、ひとつのアカウントで同時に接続できるVPNサーバーは1台に限られます。複数のデバイスでVPN接続を同時におこないたい場合はそれぞれ別々のVPNサーバーに接続する必要があります。
プランが多いため自分の利用状況に応じて柔軟にプラン選びをしたい方にはおすすめのVPNサービスです。
月額料金 | 1ヶ月プラン:998円 3ヶ月プラン:953円 6ヶ月プラン:899円 1年プラン:853円 2年プラン:799円 |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 1台~ |
ノーログポリシー | 記載なし |
サポート | 日本語 |
セカイVPN

セカイVPNはインターリンク株式会社が運営する日本のVPNサービスです。固定IPサービスなどインターネット黎明期からサービスを提供する老舗の会社です。
セカイVPNの特徴は最大で2ヶ月間無料で利用できるお試し期間の長さです。多くのVPNサービスが30日間の返金保証を用意している中、セカイVPNは2ヶ月間無料という非常に長いお試し期間を提供しています。無料で使い始めるといつ無料期間が終わるのか忘れそうですが、無料期間が終了する前にセカイVPNから確認のメールが来るので安心です。有料プランに切り替えない場合はWEBからボタンひとつでキャンセルできる手軽さも魅力的です。
月額料金 | 1,100円 |
無料体験 | 最大2カ月間無料 |
同時接続デバイス数 | 3台 |
ノーログポリシー | 記載なし |
サポート | 日本語 |
Atlas VPN(アトラスVPN)

Atlas VPNはPeakstar Technologiesが運営するアメリカのVPNサービスです。
Atlas VPNの特徴は何と言っても利用料金の安さです。長期プランを選択すると大幅な割引が適用され、同時に接続できるデバイス数の制限もないためコストパフォーマンス重視の方におすすめです。2019年に設立された比較的新しいVPNサービスですが、コストパフォーマンスの高さとセキュリティの高さで評判が良く、利用者が急増しているVPNサービスです。
Atlas VPNはコストパフォーマンス重視の方におすすめのVPNサービスです。
月額料金 | 1ヶ月プラン:¥1,430 1年プラン:¥428 2年プラン:¥267 |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 無制限 |
ノーログポリシー | あり |
サポート | 英語 |
ProtonVPN(プロトンVPN)

ProtonVPNはProton Technologiesというスイスの会社が運営するスイスのVPNサービスです。同じ会社が提供するProtonMailという匿名メールサービスは有名なのでご存じの方も多いと想います。
ProtonVPNの特徴は今回ご紹介する中で唯一無料で利用できるFreeプランがある点です。ただしFreeプランは選択できるVPNサーバーが3カ国(アメリカ、ニュージーランド、日本)に限定され同時接続数は1台のみとなります。
30日間の返金保証もありますが、お試しに無料プランを使ってみるのも良いでしょう。
月額料金 | Freeプラン:無料 1ヶ月プラン:9.99ユーロ 1年プラン:5,99ユーロ 2年プラン:4.99ユーロ |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 10台 |
ノーログポリシー | あり |
サポート | 英語 |
AirVPN(エアーVPN)

AirVPNはプライバシーを重視する自由主義者やハッカーによって設立されたスイスのVPNサービスです。
AirVPNの特徴はVPNアプリケーション「Eddie」に集約されています。見た目は古くさいのですが、細かく挙動を変えられるアプリケーションはさすがハッカーが作成したVPNサービスだけあります。海外では非常に人気の高いAirVPNですが、専門知識のない一般ユーザーには使いこなす事は難しいかも知れません。Tor経由でVPN接続する機能やVPN検知を回避する機能があり、それらを手動でコントロールできます。
サーバー台数は少ないのですが高速に動作するため通信速度は速く快適です。VPNアプリケーションはLinux向けにもGUIアプリケーションを提供しています。
AirVPNは自分でVPNの挙動を細かく制御したいスキルの高いマニアックな方におすすめのVPNサービスです。
月額料金 | 3日プラン:2ユーロ 1ヶ月プラン:7ユーロ 3ヶ月プラン:5ユーロ 6ヶ月プラン:4.83ユーロ 1年プラン:4.08ユーロ 2年プラン:3.29ユーロ 3年プラン:2.75ユーロ |
無料体験 | 30日間返金保証 |
同時接続デバイス数 | 5台 |
ノーログポリシー | あり |
サポート | 英語 |
目的別のおすすめVPNサービス
ここでは、おすすめVPNサービスの中から要望の多い目的別に最適なVPNサービスをメリットとデメリットを踏まえて紹介します。
海外から日本のゲームをプレイしたい
最近はウマ娘を中心として日本のオンラインゲームを海外からプレイしたいという要望が多いです。その場合のおすすめはMillenVPNとNordVPNのふたつです。どちらもウマ娘に対応していることを確認済みです。
MillenVPNを選ぶメリットは長期プランで大幅な値引きを期待できるコストパフォーマンスの高さと日本の会社という安心感、そして中国でも利用できる点です。
デメリットはMillenVPNのアプリではなくてMillenVPN Nativeを設定して使う必要がある点です。一度設定してしまえば済むのですが、アプリ版に比べると若干手間はかかります。
NordVPNを選ぶメリットはVPNアプリで日本のサーバーに接続するだけで海外からウマ娘をプレイできるのでとても簡単です。デメリットは中国のVPN規制に弱い点と海外の会社のためサポートが日本の会社ほど手厚くないという点です。
海外から日本の動画を見たい
dアニメやディズニープラス、TVerを中心に海外から日本の動画を見たいという要望がとても多いです。その場合におすすめなのはMillenVPNです。
MillenVPNは日本のすべての動画視聴に対応している上に通信速度が速いため高画質な動画でもサクサク再生できます。しかも中国のVPN規制も回避できるので、MillenVPNよりも動画視聴におすすめなVPNサービスは今のところ見当たりません。
匿名性を高めてプライバシーを守りたい
匿名性を高めたい場合に一番おすすめなのはNordVPNで、その他にPIAとExpressVPNもおすすめです。この3つはすべてPwCなど外部の機関によってノーログポリシーが証明されているVPNサービスであるためです。
NordVPNはパナマで運営されており海外からの圧力に屈して利用者情報を提供するリスクが非常に低いと言えます。また、PwCによってノーログポリシーを証明しているためノーログポリシーの観点ではとても信頼できます。
また、動画視聴やオンラインゲームにも対応しているので利用範囲が広いという点も見逃せません。
ExpressVPNはサーバーや回線を強化しているので安定して高速な通信でVPNを利用できます。サーバーのセキュリティ強化を進めている点も評価できます。
ただしKape Technologiesに買収されてからは安全性に若干の懸念があります。というのも、Kape Technologiesは過去にマルウェアの配布などを疑われた企業であるためです。
PIAは価格が安く同時に10台まで利用できるので非常にコストパフォーマンスが高いです。そしてLinux向けにGUIアプリを提供している数少ないVPNサービスでもあります。
しかしExpressVPN同様にKape Technologiesに買収されてからは安全性に若干の懸念があります。
まとめ
数多くのVPNサービスを前に迷っている方に向けてVPNサービスとは何か?どのようなメリットがあるのか、どのようにして選べば良いのか解説しました。
VPNサービスは海外を中心に多くの似通ったサービスがあるので、これからVPNの利用を検討している方はVPNサービスの比較や選び方などを参考にし、ご自身の用途に合ったVPNサービスを探してみてください。